3Dレーザースキャナーの精度は、データの取得方法次第では標準精度の±10mm以下も可能です。
そのため遺跡や文化財などでは、取得データを半永久的にデータ保存することが可能。
また、取得データを加工することにより歴史館、博物館等で求められる、
詳細説明など加工方法次第では、表現方法を行うことができます。
以下は、遺跡データの取得と文化財の紹介です。
大分市内にて、遺跡調査を行う
大友氏館の前から当時の道が伸び、絵図どおり堀の跡が発掘。堀は寺を巡っており、その寺の屋根を葺いていた瓦の破片がある。
3Dレーザースキャナー データ取得 遺跡編
深い溝などが数点あり、レーザースキャナーを6回ほど据え変えてスキャニングを行った。また、タイポイントを設置した。
タイポイントとは、スキャナを据え変えても取得データの位置関係を正確に合成するための同位点。
レーザースキャナーで約200万点を取得
データ取得後、20万点まで点群を間引いた。
左図の表示について、遺跡表面が多少赤く色分けがされている。これは標高表示を色分けしており、各標高ごとにて違う色合いは、グラデーション表示によるものである。
スキャナーのデータを加工、標高の色分け表示
標高の色を手動で設定することが可能
自ら設定することにより、データ加工し第3者に対し適した表現をすることができる
等高線(上)、標高メッシュ(下)表示
データの表現方法、加工としては、様々である。表示させたいアングルや高さなど、お見せしたい方用に適した加工が必要である。また、遺跡や文化財については、品質良く保護、管理しながら、これまでの文化や歴史を正確に伝えていくために適したデータを加工。
可能な限り、より解りやすいデータを提供させて頂きたい。
その他、文化財データをご紹介
- 左:点群データ、カラー画像付き
- 右:ポリゴン処理
主な用途として、以下の内容がある
1.文化財の永久保存
2.研究材料
3.データ加工、再利用
レーザースキャナーデータのデータ加工 断面表示
文化財に関する3Dレーザースキャナー活用メリット
1.レーザー使用のため、対象物に被害がない
2.詳細データを取得できる。ミリ単位
3.断面表示など部分指定ができる。